Vol.5(4)「馬場秀和RPG論集註解:ゲームマスターの「自律の思想」を読み解く」

    • kilica
    • 登録日 2015/8/8
    • カテゴリ 紹介・レポート

夏コミ新刊『TRPGシナリオ作成大全 Vol.5』の掲載記事を紹介していきます。

高橋志行さんの労作です。いままでに本誌にはたくさんの記事が掲載されてきましたが、本記事は質量共に他を圧倒していると言っても過言ではありません。ページ数約70ですが、Vol.5 は 2段組になっていますので Vol.4までのレイアウトだと100ページくらいにはなっているかと思います。

そして、論じているテーマの馬場講座、その基礎となったコスティキャンの試論はもとより、国内外のゲームに関する論文を引いて丹念に馬場講座や馬場秀和の著作が成してきた仕事を論じています。

大きく分けて4章からなり、第1章では歴史的背景の確認、第2章で馬場講座を始めとした一連の作品の理論的基礎となっている諸概念の点検、第3章では現在(2015年)において馬場作品がどのような重要性を持ちどう活かせるのかを論じ、結論部では「システム」と「ゲームマスター」の関係について我々が取りうる2つの立場を明らかにし、TRPGというゲームをどう遊んでいくか、その指針を示してくれています。

特に「馬場秀和のマスターリング講座」およびその中で取り上げられたトピックについてより考えを深めたいという方にとっては、必読の記事となっています。

 

なおシナリオの作り方についてはほとんど触れられていません。